看護師は人の命に係わる尊い仕事です。
治療を受けている患者さんたちに常に寄り添いつつも、痛みや苦しみを理解しなければなりません。
だからこそ寄り添えるとも言えますが、患者さんたちが抱える様々な状況を完璧に理解できないこともあり、ケアの分野は常に学んでいかなければいけないほどのものです。
しかし、病院という職場環境である以上、絶対ではありませんが患者さんの死というものがいつ起こるのかはわかりません。
長く続けているベテランでも新人でも患者さんの死を看取るというのは平気なものではないでしょう。

人の死を看取ることは、ときには看護師を辞めてしまいたくなるくらい大きな精神的ショックを受けます。
病院は治療の場であり回復を目的としているとはいえ、人間である以上は死は避けられないものです。
看護の道に進む段階でわかっていたとしても、人の死というものはそれだけ影響が大きいということでもあります。
学校などで心構えを学び、覚悟のうえで働いたとしても辞めたくなるほどのショックを受けることで、いかにつらい体験かがわかるでしょう。

もしも、「人のために働きたい」という気持ちで看護師を目指しているのであれば、まずは看護師として関わらなけらばならない患者さんの死について、よく考えてみたほうがよいかもしれません。
人のために働くという思いも大切ですが、仕事として長く勤めたいのなら様々なことを受け入れ、乗り越えていく覚悟も必要です。
それを踏まえたうえで、看護師という仕事について今一度見つめなおしてみてはいかがでしょうか。
リアルな情報を知りたい場合には、体験談が紹介されているサイトや看護師向けのサイトなどを参考にしてみるのもよいかもしれません。